連載第3回は北浜駅近くの北浜レトロビルヂングをご紹介します。
第3回 アフタヌーンティーなら北浜レトロ

京阪電車、地下鉄堺筋線の北浜駅のすぐ近く、土佐堀通りの大阪取引所ビル
1912年(明治45年)に北浜の株式関係者の集会所『株友会倶楽部』として建てられました。
設計・施工は大林組です。今は国の登録有形文化財となっています。
レンガ造の建築で、地下1階・地上2階建てイギリス様式の洋館。
第二次世界大戦後は、「桂隆産業株式会社(平成6年倒産)」の本社社屋として使われました。
1997年(平成9年)に大規模な保存・改修工事が行われ『北浜レトロビルヂング』となりました。
広い土佐堀通りに面してあり、朝から前の歩道は人通りも多いため前を通ると小さく目立ちません。
道路の向かいの証券取引所側から見ると、そのおしゃれな建物全貌に気がつきます。

現在は1階がケーキ・紅茶雑貨ショップ『英国伝統菓子舗』、2階が喫茶店『英国紅茶室』になっています。
とても人気があり、行列のできる店になっています。
日本紅茶協会ティーインストラクターがテイスティングした紅茶、
そして3段式の純銀仕上げのケーキスタンドの伝統的スタイルのアフタヌーン・ティーが供されます。
紅茶の好きな方は一度訪問されてはいかがでしょうか。
夜には建物がライトアップされます。
オフィス街にあって、周囲のビルが窓の明かりしかない中で、
小さいながらも存在感があります。

夜に近くによれば、大きなティーポットが浮き立ちます。
ユニオンジャックとともに英国の紅茶の世界観が味わえるスポットとなっています。

ところで、この北浜レトロビルは、裏側は土佐堀川に面しています。
そのため中之島のバラ園から、その裏側を見ることができます。
また、お店の2階からはこのバラ園を眺めることができ、まさにイングリッシュガーデンの借景といえるでしょう。

現在は周囲のビルが大きく、その中にちょこんと建った北浜レトロをさらにかわいらしく見せています。

今回紹介した場所
北浜レトロビルヂング
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